2005年09月17日

狐罠

あらすじ:
店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。
彼女が同業の橘董堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。
プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、
橘董堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。
古美術ミステリーの傑作長編。
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感想:
骨董という、特殊な世界を扱ったミステリー。
で、かなり面白かったです。

やはり、自分と接点の無い世界の話なので、面白可笑しく話半分で
骨董という世界を覗けます。
人物が魅力的というよりも、骨董という世界観が何ともいえない怪しい雰囲気を
かもし出しているので、そこもかなり面白いです。

「目利き殺し」という、裏技で贋作を掴まされた主人公が
意趣返しでの罠を仕掛ける。
意趣返しに関わってくる、贋作家、保険屋、骨董業者との薀蓄溢れる魅力的なやり取り、
そして、それと同時期に起こった殺人事件の謎。

殺人事件と意趣返しの2つの大きな流れが、実は関係が有り
やがて一つの結末を迎えるという、ありきたりと言えばありきたりな展開ですが
実は殺人事件よりも、意趣返しの方がメインじゃないかと思いました。
実際扱いも、意趣返しの方がメインぽかったですし
騙された側と騙した側が、今度は立場を逆にして騙し合いを行うわけですから面白いです。
そして何よりも、小説の中で描かれる骨董の世界が魅力的です。

主人公が同じで、時系列的には後の作品で狐闇 もあるみたいで、
そちらも面白そうなので、読んでみたいです。




 狐罠
  狐罠    
  北森 鴻 (著)
  講談社文庫
  税込価格 :¥780 (本体 :¥743)    


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posted by clavier at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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